FX、やれば世界は広がる(第2回)

他の市場でも投資チャンス

私は証券会社出身なので、投資の王道と言えば、もちろん株!と思っていた。なので、FXを始めるまで、株以外には目もくれずに過ごしてきた。以前ある為替ディーラーの方が、為替では冷静なのに、個人的に株に投資すると、おかしな株(仕手株のような)を買ってしまうと言っていたが、それは面白いと思った。周囲の人に訊いてみると、証券会社出身の人は、株ばかりに目が向いてしまっているのに、為替ディーラーの方は、個人的に株をやったりもしくは金に投資したりしている。

その理由としては、為替を見ていると、他市場の動向が把握し安いということがあるからだろう。為替を見ていることによって投資の視野が広がる。では、実際、どういうふうに投資の視野が広がったかというと、コモディティにも投資するようになったということ。以前の自分だったら、金に投資するなんて考えようもなかった。

goldどうして金なのかと言うと、かつて金は通貨そのものであり、今でも為替との関係は切っても切れないということがFXをやる内にわかるようになり、自然と金市場も見るようになったからだ。現在は、ドル高なので、金価格は下落しているが、08年9月リーマンショック後、どの市場よりもいち早く金市場が回復したときに、金を買った。このときは1オンス700-800ドル台で、世界が不透明感を増す中、「安全資産」の真骨頂発揮とばかりに、2011年9月に史上最高値の1923台ドルをつけるまで金は快進撃した。

おかげで、私は1,800ドルあたりでいったん売却して、FXや株の損失をヘッジすることができた。現在、ドル建て金価格は、1,440ドル近辺まで下落しているが、円建て金価格は円安の影響で下値はサポートされている。

個人投資家としては、金はポートフォリオの1-2割程度に組み入れるのが適切ではないかと思う。基本的に、金で儲けようというよりは、守り(ヘッジ)のための資産だと考えること。余裕資金で、長期にコツコツと買っていき、ここぞという大きなライフイベントのときに使う。それは、何も1kg(約460万円相当)の金地金を買わなくても、純金積立や金ETFなどで可能だ。こういった商品ができたおかげで、お金持ちでなくても、金は買える。なお、私は銀にも投資している。いずれ、コーンや大豆など他の商品にも投資したいと考えている。

なお、FXで損切りをするようになって、株の損切りができるようになったのも副産物かもしれない。塩漬けにしておかないで、適度なところで損失を出して、まだ残っている資金を他の投資に振り向けた方が効率的だということにも気がついた。

FXで投資の世界だけではなくて、人的なネットワークの世界も広がったということも、予想以上の展開だった。ネットワーキング、実は個人のレベルだけでなくて、企業レベルでしかも世界規模で行われていたりする。このことは次回に詳しく記したい。

第3回に続く)

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