ヒロセ“食品キャンペーン”の真実(第4回)

絶対に自信のある物だけリリース

実は、ガッツリ系ばかりではなく、20代-30代の顧客以外の方のために、サブキャンペーンというものもやっている。今度は“おかき”が登場する予定だ。このおかきもそんじょそこらのおかきではない。大阪の大正時代からやっているお店とタイアップしたものだ。

スピードとコストと安全性を考えれば、どうしても大手とタイアップする方が無難であろうが、そこにはできるだけ大阪発の美味しい物(例えば、1番人気のLION餃子も然り)で、まだ全国的に知られていない物をフィーチャーしていく予定だ。

大阪のFX会社としては、大阪ということを前面に押し出すつもりはないそうだが、“食”に関しては、関西発信にしたいというこだわりが感じられる。

このおかきに関しても、何百種類も試食を繰り返した。「もう、おかきが嫌いになりました」と友延常務。社内のラウンジと呼ぶ“試食室”で、当分その商品を食べたくないというところまで、スタッフ総出で試食を重ねる。従って、キャンペーンに登場するまでは相当な時間が費やされている。売れている商品を買ってきて、食べ比べて、みんなでこれ絶対いけるよね!という自信のあるものだけ、満を持してリリースする。

しかし、新しい商品をどんどん出すよりは、追求していく予定だ。顧客のだれからも文句を言われないようなアイテムを多く揃え、それを順番で提供していくのが顧客にとって一番良いのではないかと考えている。今のところはまだ、これでどうですか、あれでどうですかと顧客に問うている段階だというから、味はこれからもどんどん進化していくことになるだろう。

強烈な独自性が生き残りへの道

こんなものでいいだろうと思ったら、そこで終わりになる。商売のすべてが終わる。だから、目指すものは常に高いところにおく。それを目指しているだけではなく、実現していかないといけない。「ヒロセを、打てば響く会社だと思ってもらいたいんです。そのコミュニケーションツールとして、食品キャンペーンをやっているんです。大手で名の知れたところよりも、ヒロセを選んでもらうためには、他社では聞いてもらえないことを、ヒロセだったら聞いてくれると、お客様に思ってもらうことなんです」(友延常務)

現在のところ、代名詞とも言える“食品キャンペーン”で、ブランディングの構築を成功させたかに思えるヒロセだが、それに甘んずることはないと友延常務は言う。「常にお客様の望む方向に行きたいと思っています。だから食品がなくなってしまうことだって考えられます。もちろん、金融会社なので、踏み外したようなところはいけないし、襟を正してしっかりやっていかないといけないと思っていますが、お客様のニーズに応じていけば、今までにないものが出てくる可能性があります」

これからは、一層のこと“まあ、いいか”で済ませてしまったら、この業界で残っていけないことになるのかもしれない。何かひとつでも、他を圧倒する独自性を持つ。そのことに執着できるかできないかが、会社としての生き残りを左右することになるのだろう。

(全編終了)

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