ヒロセ“食品キャンペーン”の真実(第2回)

食品キャンペーンで知名度アップ

同社の友延雅昭常務は、皆さん誤解されているんです、と口火を切る。「ヒロセは、大阪の会社だから大阪のお客様が多いというわけではなくて、圧倒的に関東の方が多いんです。また、食品キャンペーンで口座数が伸びているわけでもありません。以前は、他社のように旅行、TVなどをプレゼントしていたんですが、お客様の反応はイマイチでした。というのは、こういった高価な商品は、当たる人が少ない。それよりももっと大勢の人に当たるようにしたいと考えました。当社は知名度が低い会社ですから、お客様に、話題性のあるものを提供することが、一番の宣伝になると思いました。それが食品キャンペーンなんです」

キャンペーン開始当初は、顧客から、美味しくないとか、入れ方が雑だとか、様々なクレームがきた。もちろん、ありがとうの声もあったが、その何倍も怒られたそうである。特に、美味しくないと言われたことがショックだった。「そのとき、私たちは、これはチャンスだ!と思ったんです。これだけ文句を言われるのは、注目されているということに他ならない。これは文句ではない、ありがたいヒントなんだと。美味しくないのなら、美味しいと言われるように改良していけばいいのですから」(友延常務)

こうして、ヒロセの “食品キャンペーン”に対する挑戦が始まった。

レトルトご飯を7回改良する

以来、ただただ顧客に、美味しい!と喜ばれたいがために挑戦を続けてきた。だから、一度たりとも同じ商品が提供されたことはない。ビーフカレーひとつとってみても、ずっと改良してきているので、何バージョン目になるかすぐには即には答えられないほどだ。

そのカレーに付き物のご飯もおろそかにはしなかった。たかだかご飯と言うなかれ。レトルトご飯は、中でも特にクレームが多かった。「最初の頃は、いろいろ食べ比べて、別に極端に美味しいとは思わないがまずくもない。そんな高価なものでもないし、これはプレゼントだし、釜で炊くご飯と比べたらアカンやろ、(電子レンジで)チンするご飯なんてまあこんなものでいいんじゃないのと思っていたんです」(友延常務)

でも、すぐに考え方が間違っていることに気がついた。チンするご飯はこんなもんですよ、なんて気持ちで提供していたら、文句を言われて当たり前だということを。「もう美味しくないなんて絶対言わせません!」くらいのレベルまで7回も改良を重ねた現在では、レトルトご飯は、カレー用、どんぶり用など、用途別にわかれている。では、インドカレーはどうか。当然のことながら美味しいナンがついてくる。

総じて肌理の細かさというか、味わう人への配慮が光る。これがヒロセが“食のオーラ”を放つ理由になっているのだ。

“美味しくする”以外に、食品であるがゆえの安全性は当然のことながら、配達のスピードにも挑戦してきた。だいたい皆さん、どれくらいで配達されると思われているだろうか。 ヒロセの場合は、なんとキャンペーンが終了してから、約1週間後に顧客の元へ到着する。以前は1ヶ月かかっていた、それでも一般的には決して遅くはない。

では、なぜそこまで短縮が可能になったのか。その秘密は、次回明かされる。

第3回へ続く)

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