FXに見る“おもてなし”精神(第3回)

日本FXならではの柔軟なアイデアに今後も期待

インターネットバンクのソニー銀行の場合は、早くから為替手数料は格段に安かった(ドル円は15銭)が、店舗を持たない同行では2年ほど前から、外貨宅配サービスを始めており、1ドルあたり15銭の為替手数料+1.8375円の現金引き出し手数料+送料840円でキャッシュデリバリーしてくれる。もちろん、FX会社も負けてはいない。マネーパートナーズのように、空港で外貨を受け取ることのできるサービスを提供するところも出て来ている。

こんなことやれるのは、日本だけだと思う。それどころか、3年前、スペインに行ったときに、トランジットのオランダの空港のABNアムロ銀行で、円をユーロに換えた時には手数料を約12円も取られた。自分はいつもFXでコスト・コンシャス人間に成長させてもらったのに、両替で12円の手数料とは余りにも馬鹿馬鹿しいというかほとんど馬鹿だが、本当の話である。もし、ソニー銀行の宅配サービスを利用していたら、断然安い手数料で、事前に財布に準備しておくことができたのだ。

いろいろな海外へ行っている自分としては、それでも、日本円が世界3大通貨の一つ(世界には約165種類の通貨がある)であり、どこでも当たり前に両替してもらえることには感謝している。つまり円は「ハードカレンシー」という世界中どこに行っても現地通貨に交換が可能な国際決済通貨なのだ。

金本位制の時代、いつも“ハード”(硬い金属、つまり金)に交換可能な通貨というのが語源だそうだ。「ハードカレンシー」に対応する言葉は「ソフトカレンシー」、こちらは自由に交換ができず流動性が低い通貨だ。ソフトカレンシーの中には、日本で円に交換できない通貨が多いので、現地で余った通貨を円に交換するか使い切ってしまうしか方法がないのだが、そういう経験をした人は多いのではないかと思う。

日本が世界第2位の経済大国の座を中国に譲っても、円はまだ世界3大通貨の一つとして君臨おり、世界の為替市場で取引されている通貨別の外国為替取引シェアでは、米ドル87%、ユーロ33%、日本円23%となっている。(通貨は例えばドル円といったペアで売買されるので、合計は200%となる。)

そして日本は世界一のFX大国。個人レベルで、FXがポピュラーになったのも、こういった、きめ細かなサービスがあったからではのこと。日本のFX会社の柔軟なアイデア(おもてなし)にこれからも期待したい。

(全編終了)

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