FXに見る“おもてなし”精神(第2回)

FX取引以外にあるこんなサービス

FX会社では、現在6程度が、外貨受け渡し(デリバリー)や外貨両替(コンバージョン)もしくはその両方のサービスを行っている。FX会社は当然のことながら、FX取引をしてもらいたいに決まっているので、私は、どちらかと言うと、こういったサービスを顧客のための全体のサービスの一環として行っていて、これで儲けようなんて思っていないはずだと思うし、たぶんこれでは利益は出ないのではないかと推測する。だからやっている会社も数社にとどまっているのだと思う。とは言っても、利用するお客さんは結構多いそうだ。

外貨受け渡しとは、持っているポジションをそのまま外貨で受け取ること。一般的なFX取引では、例えば、1ドル=100円のときに1万ドルの買いポジションを持っていて105円の時に売却すると5万円が差益となる。しかし、外貨受け渡しではその1万ドルを通常の反対売買によって差金決済するのではなく、総額決済して(その対価である100万円相当の預かり証拠金が必要)そのまま外貨として受け取ることができる。

omotenashi-02外貨両替とは、単なる両替で銀行の外貨両替と同じ。円からドルの現金への両替手数料は銀行だと3円程度掛かるが、FX会社では10~20銭程度で済む。仮に20銭だとすると1ドル=100円の時ならば、100.20円で両替できることになる。1,000ドルに両替するのであれば、必要なお金は100,200円。銀行だと103,000円程度になってしまうので、2,800円お得になる。もし1万ドルに両替するのであれば、28,000円も得だ。

気をつけなくていけないのは、他のコストの部分。外貨で出金する場合、FX会社の出金手数料や銀行サイドでの着金手数料や外貨出金手数料が発生する可能性があるということ。だいたいFX会社の出金手数料は、1,500円~4,000円程度かかるし、着金手数料や外貨出金手数料は、場合によっては2,000~3,000円程度かかったりすることもあるし、FX会社の銀行と自分の銀行が同一であればこれら手数料はゼロ円の場合と銀行によってマチマチだ。

従って、余り小さな金額で外貨を出金したりすると逆にコスト高になってしまう可能性もあるので、実際に利用するときには、事前にFX会社や銀行に問い合わせて詳細を確認することをお勧めしたい。

外貨のサービスでは、最近は銀行も負けてはいない。FXが誕生して以来、どんどん狭くなるスプレッドに驚愕していたが、FX会社ほどではないにしても、三菱東京UFJ銀行のインターネットバンキングでの為替手数料は、今や25銭になっている。私はずっと片道1円だと固定観念で信じきっていたから、日本の銀行も変ったものだと思う。これもFXが誕生し、為替ビジネスの世界で競争原理が働くようになったおかげではないだろうか。

第3回に続く)

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