FXに見る“おもてなし”精神(第1回)

低スプレッドだけでは心配 - 他の特性も

omotenashi-01日本人だからごく当たり前のように受け止めているところがあるが、日本人のサービスはとてもきめ細かい。特に感じるのは、海外に行ったとき。なんの前触れもなく、電車が発車してしまったときには、日本の駅ホームでの「電車が参りますのでお気をつけください」のアナウンスの有り難さを痛感するが、日本に来た外国人にとっては、驚くべきことなのかもしれない。だからこそ、オリンピック招致では、日本特有の“お・も・て・な・し”がアピールされた。

そのおもてなし精神が、FXにもあると言ったら、驚かれるだろうか。もちろん、FXはビジネスであるから会社として営利優先ではあるが、日本におけるFX会社のサービスや商品性は、海外に比べて非常にきめ細かく多岐に渡っているのは事実だ。海外FXが2銭などのレベルが普通なのに比べて日本FXのスプレッドはコンマ以下。それに食品やキャッシュバックなど多種多様なキャンペーンもやっている。海外で食品キャンペーンなんて聞いたことはない。

FXは個人投資家向けの商品であって、1998年の誕生以来、こういった個人投資家へ、自由度の高い商品性とサービスを提供してきた。もともと為替意識の高い日本人にもっと安価で簡便な為替のトレードをして欲しいと気持ちの表れが、FX会社のさまざまなサービスの根底にあると考えてよいと思う。

ただ、金融庁だけでなく自分だってFX会社の熾烈なスプレッド競争を心配する。行き過ぎたスプレッド競争がFX会社の経営に影響を与えて、もし自分が口座を保有する会社が倒産でもしたりしたら、それこそ困るのは顧客である私たちだからである。だから、ほどほどのスプレッドでいいから、何かその会社の特性とか個性といったものをサービスの部分で出していくことも生き残る術ではないかと思っている。

そんな中で、私が注目しているのは、外貨に関するサービスだ。昨年の夏休みは円高(2012年8月は78円台)が追い風となって、海外旅行者数は増加したが、今年の夏休みは円安が進んだせいもあって、前年比で約6%減少したそうだ。20円も円安に触れたらそれは大きく影響するに決まっている。しかも、円を外貨に交換(両替)する際は、そこにコスト、つまり為替手数料が上乗せされるので、海外旅行の際は、為替手数料をできるだけ低く抑えた方が得策だ。

円を外貨に交換できる場所と言えば、銀行や空港などだが、最近では、FX会社でも両替などのサービスを提供する会社が現れてきた。

第2回に続く)

Advertisement