FXだけじゃない、FXもできる:日産センチュリー証券の圧倒的なプロダクツ多様性に迫る(第1回)

最後発の店頭FX

Nissancentury_logo ここ数年来、廃業やM&Aなどの業界再編でFX業者の数は2008年のピーク時から半減し60社程度となっている。スプレッド競争は激化し、ネット証券などが優位性を保ち、中小会社は撤退を余儀なくされているような状況で、新規参入もめっきり減少した。そんな中で、ほとんど最後発組と思しき店頭FXがスタートした。

 その会社は日産センチュリー証券株式会社だ。同社の社是は、‟歴史と言う「信頼」を築きながら、次世代を見据えた「先見性」”であるが、まさしくその通りに歩んできた会社と言っていいだろう。1948年創業以来、60年以上地域密着型のリテールビジネスを中心に営んできた証券会社だが、近年では、最先端のネットトレーディング環境を通じた日経225先物、商品先物、海外デリバティブ、大証FXといったデリバティブ取引にも力を入れており、東京証券取引所、大阪証券取引所、東京商品取引所、大阪堂島商品取引所、ユーレックス(EUREX)の5ヶ所の取引所のメンバーシップを保有する世界で唯一の証券会社でもある。

既存のFX会社を買収し、本体に組み込む

 しかし、同社にとって手つかずの部分が店頭FX事業であった。大証FX取引では50%を超えるシェアを獲得しているが、店頭FX事業は未知の領域だった。昨年4月のセブンインベスターズ(以下、セブン社)の買収はその領域に踏み込む形となった。セブン社は、昨年4月に日産センチュリー証券の子会社となると、既存の「メタトレーダー4」や「トレーディングステーションⅡ」に加え、国内唯一となる世界的に人気な「VTトレーダーⅡ」をサプライズ導入し、この3種の取引システムを同一IDで取引できるプラグイン方式を初めて可能にさせるなどして、利便性とレベルの高いシステムトレード環境を追求し、その基盤作りを行っていた。

 そして、今年2月10日、セブン社の店頭FX事業は、日産センチュリー証券に譲渡された。たとえば、近年、証券会社が手掛けたFX事業の目立った動きとしては、SBIグループにおけるSBI FXトレードがあり、同社の場合は、FX専業会社として設立されている。しかし、日産センチュリー証券の場合は、セブン社買収後、最終的に日産センチュリー証券がその事業を継承し、FXビジネスの拡充を図る計画を当初から立てていたのである。

 FX事業を子会社のFX専業会社で行うのではなく、既存のFX会社を買収してそれを本体に組み入れるというのには、どういった理由があるのだろうか?

第2回へ続く)

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