信頼できるFX会社と巡り合うために:NDDと逆転スプレッドの実像に迫る(第2回)
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FX会社収益型モデルの比較
今回は、「ディーリング型」「マリー型」「NDD型」の3種類の収益モデルをご紹介しよう。要約すると、「ディーリング型」や「マリー型」は、顧客の注文を一旦FX会社側で約定させ、そこから(または同時に)収益を考慮し、カバー先にヘッジしたり、投資家同士の注文をマリーしたりする手法である。一方の「NDD型」は、カバー先の約定執行環境をそのまま顧客に提供しているため、カバー先の約定=FX会社の約定となる。
以下にFX会社の主な収益モデルをまとめてみた。これらを投資家目線で各項目をわかり易く比較することによって、各々の特徴および投資家にとってのメリットやデメリットがより具体的におわかりいただけるだろう。
特徴 | NDD型FX会社 | ディーリング型FX会社 | マリー型FX会社 |
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収益構造 |
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投資家目線のメリット |
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投資家目線のデメリット |
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※各社により若干の相違はあるため、基本的な参考情報として考慮していただきたい。
監修:日産センチュリー証券株式会社 宮入氏
各社により若干の相違はあるものの、各モデルの基本的な概念は上記のとおりである。上記図を参照して投資家はどう感じるのだろうか?投資家にとって目に見える取引環境や条件だけでなく、目に見えにくいものもあることがわかる。昨今、FX会社もスプレッド競争による収益低下の中、様々な取組を行っているが、収益モデル自体を見直す企業も増えてきているのも事実である。現在の環境を見直すのはFX会社だけでなく、投資家も今一度、投資環境を見直す時期に来ているのかもしれない。
(第3回に続く)
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