独占記事:取引高世界No.1のGMOクリック証券、英国に注目

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

 取扱高で世界最大手のFXブローカーであるGMOクリック証券は英国に会社を設立し、国際的な金融の中心地であるロンドンに拠点を置く日本で2番目のマージンFXブローカーを目指している。

 英国会社登記所(英国登記の企業データを提供する政府機関)のデータによれば、この会社の取締役は3名である。Mark Payne氏、Tomitaka Ishimura氏およびMitsuo Tetsuka氏で、同社事務所の所在地は37th floor, 1 Canada Square, Canary Wharf, Londonである。

 リテールのFX取引が最も確立された国である日本では、2010年8月に新たな規制が導入されてから国内市場の再編が進んでいる。この新しい規制は、取引可能なレバレッジ額に上限を設けるものである。新しい規制は徐々に日本のFX市場に終焉をもたらすものだと考えられていたが、最近の円のボラティリティ上昇によって「ミセス ワタナベ」の間で取引は活況を呈し、月次取引額は1兆ドルという凄まじい水準に近づいている。

 ロンドンへの進出について、同社のTomitaka Ishimura取締役はフォレックス・マグネイトに対し次のように語った。「ロンドンはFX取引の重要な国際金融センターとしての地位にあり、GMOクリック証券の世界的な展開の次なる段階においては当然の選択です。」

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ロンドンを越えた展開

 英国の金融監督当局である金融行動監視機構(FCA)による規制を受け認可を得ると、GMOクリック証券はEUのMiFID(金融商品市場指令)パスポートルールの恩恵を受けることができる。そうなると、すべての加盟国の顧客に対して営業推進や勧誘を行うことが認められるようになる。

 「弊社は英国や欧州の顧客ベースに積極的なマーケティングを行う計画です。顧客は弊社の最も優れた取引条件の提示を受け、当社が内部開発したプラットフォームによって取引することができます。このプラットフォームはすでに日本で大きな成功を収めており、英国および欧州市場での使用にあわせても調整されてます。

 さらに、英国の規制を受けているというステータスを活用して、世界的に顧客を集めることができます。たとえば、中国やロシアなど新興国の顧客です」とIshimura氏は付け加えている。

金融ハブ

 同社の取締役であるMark Payne氏は、「GMOクリック証券では認可後に追加の新商品を投入する予定であり、無事FCAの認可が得られれば、FX、CFDおよび金融スプレッド取引などを提供するでしょう」と述べた。

 ロンドンにはグローバルなFX取引の相当部分が集まっており、その資本額は市場取引高全体の36%を占めている。

将来展望

 日本のFXブローカー達はようやく国内市場から国際市場へと進出し始めており、ヒロセ通商はロンドンでのプレゼンスを確立した最初のブローカーとなった。また、マネックス証券は重要な米国企業買収を行った。インヴァスト証券はオーストラリアに拠点を開設し、GMOクリック証券は香港での事業を開始した。日本企業が国際的に進出するという傾向は現在も続いており、当然ながらロンドンが次なる進出地になると予想される。

 Ishimura氏は将来の計画に関して次のように結論を述べている。「GMOクリック証券は2012年に香港の拠点を開設しました。弊社はグローバル展開の次の段階について決定するため、引き続き国際的な取引環境を監視していく予定です。」

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