【国内動向】サイバーエージェントFX元専務取締役 西條晋一氏 注目のスタートアップ”Coiney”に参画

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

Coiney日本版Squareとして注目を集めるスタートアップである。2012年秋には試験的にサービスをスタートさせていて、一部店舗がCoineyのサービスを利用して決済をしているという。そして、2013年2月にはイーストベンチャーズ、サイバーエージェント・ベンチャーズ、エンジェル投資家となったアトランティスの木村新司氏から1億円の資金調達をしている。このCoineyにサイバーエージェントFXの元専務取締役の西條晋一氏が取締役として経営に参画した。

西條氏は大学卒業後、伊藤忠に入社し、その後2000年にサイバーエージェントFXに入社。ベンチャーキャピタル事業のシーエー・キャピタル(現サイバーエージェント・ベンチャーズ)やゲーム事業のジークレスト、FX事業のサイバーエージェントFXといった事業の立ち上げを行い、それぞれの企業の代表取締役として活躍している。サイバーエージェントの収益面で大きな功績を残している。同社の専務取締役就任後も、米国事業を立ち上げて責任者としてサンフランシスコでその時間の多くを過ごしていた。専務取締役退任時には、サイバーエージェントのFX事業をおよそ200億円でヤフーに売却して大きなキャッシュをもたらしている。

その西條晋一(39)氏は2012年10月に同社を退任し2012年末には米国法人の最高経営責任者(CEO)からも退いた。その後、スマートフォンを使った決済サービスを手掛けるコイニーCoiney(東京・港)が2013年3月下旬、西條氏の経営参画を公表した。

コイニーは佐俣奈緒子社長が米電子決済大手ペイパルの日本法人を経て、2012年に設立した。スマホに小型のクレジットカード読み取り装置を装着し決済端末として使うサービスだ。米国ではツイッター共同創業者のジャック・ドーシー氏が設立したスクエアが人気を集め、ペイパルも同様のサービスに参入するなど激戦区になりつつあるようだ。

現在は、米航空宇宙局(NASA)出身のエンジニアなどが中心の平均年齢28歳、総勢15人の企業の取締役に就任。決済とインターネットの融合に大きな可能性があると感じたのが入社した理由であると西條氏は述べている。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏など若くして成功する人が目立つが、実際はビジネス経験のある35~40歳が起業した際に事業が成功する確率が高いとも述べている。

若手とベテランのコンビが“SV流成功の秘訣”であるようだ。グーグルではエリック・シュミット会長が10年に渡りCEOを務め、肩書はCEOだが年若の2人の創業者とトロイカ体制を組んで経営。フェイスブックもザッカーバーグCEOよりひと回り年上のシェリル・サンドバーグ氏が最高執行責任者(COO)として日常業務を取り仕切る。

コイニーは優秀な若いエンジニアが多く開発は得意。提携や資金調達などの分野で経験者のノウハウを生かすことができる。日本のクレジットカードの利用率は約15%で米国や韓国の50%超と比べるとはるかに低い。潜在的市場の大きい分野である。との見解だ。

スマホを使ったカード決済の草分けであるスクエアが日本に上陸し、佐俣社長の手がけたペイパルもソフトバンクと組んで日本で同様の事業を展開する。Coineyの目下の課題は提携先の拡充だろう。現在は複数のクレジットカード会社と組んでビザとマスターのクレジットカードに対応しているが、今後は他のクレジットカードサービスや電子マネーなどにも対応していきたいと考えている。そしてサービスが正式にスタートした際には加盟店の拡充が成功の鍵となる。

西條氏は「第1にすべき事は経営チームを築き上げる事。目標は業界で1位から3位以内を目指す。現在の『チーム』で成功する事ができたら社会的な意義も示せる」と豊富を述べている。
フォレックス・マグネイト日本版

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