MT4 ワンクリック取引が可能に! だが、それが全てではない・・・

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

 週末にかけて、メタクオーツ社は、顧客向けに「build #482」をリリースした。アップデートの花形は、「ワンクリック機能」のMT4への追加だ。2月にMT4で開示されたワンクリック・トレーディング機能の追加は、実装されるまで、単純に時間の問題だった。このアップデートは、前回のモバイル関連機能のアップデートに続くもので、MT4で使う前に、MT5でまず使ってみたものだ。プラットフォームは、長年使用されてきたが、ワンクリック機能は、今日まで実装されていなかった。これまで、MT4に、ワンクリック機能を持たせるには、特別に用意されたEAを繋ぐ必要があった。一方、ブローカーは、顧客にワンクリック機能を提供するため、サーバー側にプラグイン機能を用意してきた。

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 新たな機能は、これまでMT4プラットフォーム関連で、第3者である業者が提供してきた領域のサービスを、メタクオーツが侵食しているように見える。最も初期のケースでは、メタクオーツがXogee社を訴え、Xogeeが関連トレーディングアプリの提供を止め、事業から撤退した原因となった。以来、メタクオーツは、ソーシャルトレーディングの世界にも参入し、MT4/MT5上の取引をコピーして、シグナルを提供するようになった。また、iPhoneアプリ上でも、ソーシャルメッセージング機能を追加した。先週、書いたように、同社は、STPトレーディングの為のMT4/MT4接続に関して、ブリッジプロバイダーと競合し始めた。

 ワンクリック取引機能に加え、メタクオーツは、ユーザーにMQL5ネットワーク内で、チャートを保存し、利用する機能も提供した。一方、同社は、「トレード環境、混雑中」のようなエラーメッセージが減るようなシステム対策を追加した。チャート取引保存機能は、myfxbook社の取引ネットワークやTradingView社のチャーティング・プラットフォームの形態に類似している。全体として、メタクオーツは、プラットフォームを機能的に改善する試みを続け、新たな機能を追加し、MT4内部のソーシャル/フォーラム・ネットワーク機能を充実させてきた。興味深いことに、同社が未だウェブトレーダー商品を提供していない点だが、開発を進めていると想定している。

 財務面や顧客目線で見ても、メタクオーツがやろうとしていることは、合理的に見える。彼らは、彼らのテクノロジーをロックし、トレーダーにもっと彼らの商品を使ってもらおうとしているからだ。一方、同時に彼らは、開発業者がMQL4/5市場の商品にアクセスしやすいようにしている。こうした姿勢(アプローチ)が、MQL5市場の売り上げを急増させた。先月書いたように、「アップルストア」内の商品開発は、開発業者によって行われ、すでに400種類の商品がプラットフォーム上で購入された。アプリについて同社は、こうした第3者開発業者に依存している。プラットフォームの売り上げを伸ばし、コミュニティーを拡大するためだ。一方、そうした開発商品の売り上げの一部を受け取りたいとも思っている。MT5が離陸できるかどうか判断するのは、お預けだ。メタクオーツが、引続きリソースをMT4に配分しているからだ。しかし、メタトレーダーの顧客ネットワークの拡充により、こうした試みが、同社の多くのユーザーをMT5や将来の商品に向かわせる可能性を提供している。

 サーバーサイド アップデート

 顧客サイドのアップデートが花形商品を作る一方で、サーバーサイドのアップデートが存在している。メタクオーツによると、新たなリリースは、以前のMT4/MT4接続のバージョンアップとなった。週末のアップデートは、ブローカーに新たな機能を提供し、STP機能を組み込むために、彼らのMT4サーバーと他社のサーバーを繋ぐ選択肢を提供した。MT4/MT4接続に関する当初の懸念の1つは、初期リリースが限られた機能しか持たず、主要ブリッジプロバイダーから受けられる商品サービスと全体的に比較すると、不十分だった。

 一方、MT4/MT4のSTP接続機能強化は、明らかに既存の第3者業者の商品に2次的なダメージを与えたと思われる。ブローカー筋によると、シグナル・プロバイダー・ネットワークのZuluTrade社は、他の企業と同様に、接続問題を経験した。ユーザーフォーラムでは、MT4向け製品との記載がなかったが、ZuluTradeの代表者がその問題を取り上げ、「接続に、少々、問題があった。」と述べた。

 接続問題は、その後解消した。ZuluTradeの接続問題は、偶然に発生したソフトウェアの不具合なのか、或いは、メタクオーツが行った多くの機能強化のためのアップデートが原因で生じたシステム間の相反性が原因なのか、不明だ。私たちは、メタクオーツに本件で接触したが、記事を公開する時点で返事はなかった。
フォレックス・マグネイト日本版

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