ボラティリティ増加の恩恵:東京商品取引所、9月全取引高前月比30%急伸、金は44%も増加

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

 日本の主要商品取引所、東京商品取引所(TOCOM)は、9月、多くの商品デリバティブ取引において取引高の急伸が見られた事を発表した。中東や欧州の不確実性やイラク・ロシア問題の深刻化により取引アクティビティが後押しされたものと考えられる。

 同取引所9月の取引高はエネルギー商品と貴金属商品の両方で顕著な結果であった。日次平均取引高は、主力商品の金(前月比44.1%増 39,621枚)、白金(前月比30.4%増 9,622枚)、原油(前月比24.7%増 3,360枚)、ゴム(前月比29.3%増 9,672枚)、原油(前月比24.7%増 3,360枚)などが大きく増加したことから、全体では前月比30.4%増の92,040枚であった。この取引高増加にはボラティリティ増加が起因している。

 9月、金は、ドル高の進行、FRBの利上げ観測、現物需要の減退などを背景に国際価格が下落する一方で、円相場がドル相場に対して円安傾向に推移したことなどから、同取引所では1か月を通してレンジ取引とななった。白金は、主要生産国の南アフリカにおける生産回復や、欧州や中国における自動車触媒需要の鈍化などを背景に、1か月を通して下落した。

 原油は、欧州や中国の需要不振、米国のシェールオイル増産などを背景に下落する局面が見られる一方で、米国の良好な経済指標やOPECの減産観測などを眺めて上昇する局面も見られ、方向感に欠ける動きとなった。

 とうもろこしと一般大豆は、米国における今秋の収穫高が記録的な豊作となる見込みから、1か月を通して軟調に推移した。9月30日時点での全商品の建玉は378,825枚で、8月末から13,390枚(3.67%)増加した。

 ロンドンのトレーダー、Petra Kuraliova氏はフォレックス・マグネイトに対して、「現在金の買いを持っていますが、年末にむけて控えめな見解を持つトレーダーが見受けられます。私は、金が米ドルの動きに左右されていると考え、サポートレベルである1,150を下回る数値を見るかもしれません。」とコメントした。

 TOCOMは最近、シンガポールのGINGA ENERGY JAPAN株式会社との合弁により、OTC市場運営のためのJAPAN OTC EXCHANGE株式会社を立ち上げ、成長するLNGデリバティブ市場にも拡大している。これは日本が金エネルギー市場の主要参加者である事を強調している。

 TOCOMは、商品デリバティブにおいて最も高度な電子取引を提供する取引所の一つで、NASDAQ OMXグループのソリューションであるCLICK取引プラットフォームを採用している。

 TOCOMは日本最大かつ最も流動性のある商品取引所で、同取引所は1984年に東京金取引所設立、東京ゴム取引所設立、東京繊維商品取引所設立の統合により設立された。2013年の年間報告書では同取引所は日本の商品市場の93.3%の市場シェアを誇る。また、非営利組織として設立された同取引所は、日本における全コモディティの先物契約やオプション商品取引を管理している。

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