ボストンFX投資会社オーナー、顧客騙し資金を私的流用、懲役9年の判決
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
最も酷い詐欺事件の一つが、終結しようとしている。マサチューセッツ州米連邦裁判所は、Boston Trading and Research社のオーナーであるCraig Karlis氏に懲役9年と被害者へ4,378,306ドルの支払いを命じる判決を下した。
Karlis氏は、同社の管理FX取引口座への投資であると勧誘し700人以上の顧客から約3,000万ドルを集めた容疑で、2010年に米SECによって始められた裁判にも直面している。
Boston Trading and Research社は、Karlis氏と仕事仲間のAhmet Devrim Akyil氏によって設立された。Ahmet Devrim Akyil氏は未だ逃亡中である。米弁護士事務所は、トルコに同氏が身を隠しているのではないかと述べている。この二人は、2007年にFX取引への投資といい投資家を勧誘し始め、顧客の資金で取引を行っていたと主張した。
この2人は顧客資金を個人的な経費や会社経費の支払い、高級不動産、車、宝石類の購入に使っていた。そして、顧客資金での取引で発生した損失は隠蔽していた。
当局によると、彼らは顧客残高が30%以上減った際に取引を停止する事が出来る臨時措置メカニズムがあると顧客に伝えていた。
それどころか、2008年の8月・9月に同社は顧客資金の約9割を失っていた。残りの1割は詐欺が発覚した2008年にBoston Trading Research社の顧客に支払われた。
【関連記事】
- 2014/09/03 コンプライアンス担当者が自らの会社を告発、米SECが報酬30万ドルを授与
- 2014/08/05 規制当局は告発者に報酬を支払うべきか?英FCAと米SECで異なる見解
- 2014/02/04 “つぶやき”に注意:米SEC、SNS投稿が虚偽だとしてマネーマネージャーに10万ドルの罰金を課す