IGグループ、グローバル収益9%ダウン、日本・シンガポール部門が最も打撃受ける
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
IGグループは、2014年第3四半期の財務実績データを発表した。同四半期中の収益は前年の9,360万ポンドから9%減少し8,560万ポンドであった。公式声明で同社は「本営業年度の最初の3ヵ月(6月ー9月)は取引高、ボラティリティ共に歴史的な低さであり、FXアクティビティも最近低迷状態が続き、金融市場が特に静かな時期でした。」と述べた。
地域的な内訳を見てみると、IGグループのUK部門が最も活発で収益は前年比3%減少でとどまった。オーストラリアは-10%、ヨーロッパは-9%、その他の国は-25%であった。同社によると全ての地域にて収益の減少が見られたのは、極めて静かであったマーケットが背景にあるという。
稼働顧客を前年と比較すると、ヨーロッパは9%増加、UKは8%減少、オーストラリアは9%減少、その他の国は1%増加した。全体では3%減少し、1顧客当たりの収益は6%減少した。
FX市場の不活発な状況は、IGグループの日本部門、シンガポール部門に最も打撃を与え、収益は30%減少した。収益増加が最も著しかったのは南アフリカであった。
つい数日前に、IGグループはUKとアイルランドでの株式仲介サービスの開始を発表した。これは重要な戦略的開発への取り組みだとしている。IGグループはこの新しい株式仲介サービスの機能を向上させる計画で、顧客が短期レバレッジ取引に対する担保として同社エクイティアセットを活用できるようにするそうだ。そして、出来るだけ早く世界中で導入する事を目指している。
今月初め、スイス当局のFINMAが同社にジュネーブでの新規営業所の開設を許可し、同社は近い将来同国での営業開始を見込んでいる。
また、同社はドバイでのライセンス申請を行う予定であり、中東地域での拡大を目前にしている事を示唆している。
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