Hotspot社 8月取引量減少
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
FX ECNの主要プレーヤーの一社であるHotspot社(以下、Hotspot)は、すでに市場では見られる傾向の中で8月の数値を発表した。8月は、典型的にほとんどのトレーダーがバケーションに入る月だが、昨年同月の2011年の8月は、市場のセンチメントを反映して、ボラティリティが高まり、取引量も高まっていた。
Hotspotは、米国株式のマーケットメーカーであるKnight Groupの1社である。グループは、システムトラブルにより、先般、440百万ドルの損失を出した。Hotspotの現在の数値は、大手リテールFXブローカーの日次取引量の数値から大きく乖離していない。
取引量概観:
2012年8月、Hotspot FXの日次平均取引量(ADV)は210億ドル、プラットフォーム上で取引された合計月次取引量は4,822億ドルであった。公開されているFXのスポット取引量(Hotspot FX, ICAP/EBS社, ロイター社, FXall社)において、Hotspotのマーケットシェアは、2011年8月の7.8%から上昇し、2012年8月に8.4%となった。
2012年8月統計値(片道、USD)
- Hotspot FXの日次取引量(ADV) 210億ドル(23営業日)
- ADVは、対前月(2012年7月:259億ドル)比、19.2%ダウン
- ADVは、前年同月(2011年8月:315億ドル)比、33.5%ダウン
- 総取引量 4,822億ドル
月次数値:
取引高(米ドル換算) | 平均日次取引高 (ADV) | |
---|---|---|
2012年8月 | 4,822億ドル | 210億ドル |
2011年8月 | 7,249億ドル | 315億ドル |
取引量明細:
タイム・ゾーン別 取引量%:
アジア | 欧州 | アメリカ | |
---|---|---|---|
取引量% (2012年8月) | 11.28% | 47.35% | 41.37% |
取引量% (2012年7月) | 10.24% | 46.99% | 42.78% |
タイム・ゾーン別 取引量%:
通貨ペア | EUR/USD | AUD/USD | USD/JPY | GBP/USD | USD/CAD |
---|---|---|---|---|---|
パーセント | 39.97% | 11.68% | 10.68% | 10.44% | 7.12% |
2012年8月は、北南米市場は1.41%の減少。欧州市場は、7月に比べマーケットシェアが0.36%上昇。アジア市場も1.04%の上昇となった。
全般的に上位20ペアの大勢は、ランキングが不変で、取引量の上下を経験した。JPYペアは、順位が若干上昇し例外となった。最も顕著な動きは、取引量では1.63%下がったが、ランキング1位を維持したEUR/USDで見られた。USD/JPYは、取引量が1.58%増加し、第3位に復帰した。GBP/JPYは、取引量の0.25%上昇により、順位を2つ上げ、13位となった。
取引量比較表:
Hotspotの8月ADVを他社比較した結果は、下記の通り。
2012年8月 vs. 2012年7月 | 2012年8月 vs. 2011年8月 | |
---|---|---|
Hotspot FX | -19% | -34% |
EBS/ICAP | -10% | -49% |
ロイター | -12% | -31% |
FXall (Active Trading Segment) | -7% | -16% |
CME | -9% | -27% |
全市場合計 (Reuters, EBS, FXall, Hotspot FX) | -12% | -39% |