独占記事:サクソバンク、スイスフラン関連通貨ペアの証拠金引き上げ
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
フォレックス・マグネイトのリポーターは、サクソバンクの取締役会がファンダメンタルなリスク要因を考慮し、スイスフランを含むFX取引通貨ペアの必要証拠金を引き上げる決定をする情報を得た。この証拠金レベルは、9月8日14時(GMT)に2%(レバレッジ50倍)から8%(12.5倍)に変更される予定である。
サクソバンクは顧客に対し、EUR/CHFが1.2000-1.2050のフロア(下限)に迫る勢いと、市場ではスイスフランの売りポジションが増えている事で、1.2000フロアを下抜け相場の変動リスクが非常に大きくなる可能性があると述べた。
サクソバンクのトレーダーの85.5%がEUR/CHFペアでスイスフラン売りのポジションを保有しており、サクソバンクのリスク管理オペレーションは、複雑さを増している。フォレックス・マグネイトのレポーターが得た情報によると、スイスフラン買いポジションのストップレベルは1.2000のフロア付近に置かれている。
他ブローカーのポジションデータはさらに状況を複雑にさせるものであり、OANDA社のEUR/CHFトレーダーの88.27%はアップサイドへポジションを取っている。そしてFxPro社の取引ブックでは、なんと98.9%が同通貨ペアのアップサイドでポジションを取っているとの事である。
今回サクソバンクの証拠金率引き上げの発表は、潜在的リスク拡大への対策と顧客を保護する為に講じられたものである。
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