モスクワ取引所、2014Q2実績好調:FX取引高28%増、純利益5.2%増
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
ロシア最大の取引所、モスクワ取引所グループ(MOEX)は、2014年第2四半期の実績を26日に発表した。同取引所はロシアでのプレゼンス拡大に取り組んでおり、さらに多くの海外市場参加者を歓迎している。また、最も興味深い開発の一つに、MOEXがFIX Trading Communityのグローバル・プレミア・メンバーとなった事が挙げられる。
2014年第2四半期の営業利益は34.7億RUB(960百万ドル)で、前年同期比5.2%増加した。一株当たり利益(EPS)は前年比6%増加で1.58RUB、総営業収益は前年比7.1%増加し、67.5億RUB(186百万ドル)であった。
アセットクラス別結果
モスクワ取引所は、一部では昨年と比較して後退している部門もあるが、全ての主要アセットクラスでは成長が見られたと発表した。
スポット取引高は前年比1.6%減少した。FX取引高は前四半期の53.8兆RUBから1.9%減少し、52.8兆RUBの結果となった。全FX取引高は前年同四半期比で28%増加した。
スワップ取引高は、市場参加者からのリクイディティ管理ツールの高い需要が続き、前年比で46.8%も急増した。市場参加者のFXエクスポージャーの管理がますます洗練されてきている為、ロシアでのFXスワップの人気は急速に高まっている。建玉は前年比35.6%増加し11.4百万枚(2014年第2四半期末時点)であった。
FX先物は先物取引全体の40.8%を占めた。前年はこの割合が35.8%であった。また、エクイティインデックス先物取引高は先物取引全体の49.3%を占め、前年の53.7%から減少した。オプション取引のデリバティブマーケット取引高に対する割合は7.5%から増加し8.8%となった。
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