サクソバンク2014年上半期実績、営業収益前年比23%減、顧客資金過去最大
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
サクソバンクは2014年上半期の中間年次報告書を発表した。2014年上半期の営業利益は2億4,060百万ドル(13.5億デンマーククローネ)、前年同期比23%減少した。これは昨年前半のマーケットの状態によりFXと株式取引が活発であった事を考慮すると、この結果は驚くべき事ではない。
純利益は2,780百万ドルで、前年同期比で40%以上下回った。顧客預かり残高は17億ドル(97億デンマーククローネ)増加し過去最高の107.5億ドル(97億デンマーククローネ)であった。同社は、今年前半に続いた低ボラティリティの状況でもその地位を維持している。
営業経費は前年比10%減少し、1億8,000万ドル(10.1億デンマーククローネ)であった。低コストでの運用を継続している。
サクソバンクのスポークスパーソンはフォレックス・マグネイトに「低ボラティリティにも関わらず、当社は過去最大の顧客資産額を記録出来た事を嬉しく思っています。ボラティリティが回復しても引き続きこのマネージメント体制で取り組みたいと思います。JPモルガン社のグローバルFXボラティリティ指標によると、FXのボラティリティはこの22年間でここまで低い事がありませんでした。」とコメントした。
2014年下半期の見通し
サクソバンクは引き続き従来のトレーディングビジネスの開発を継続し、顧客、価値連鎖全体の効率性、利益率、最適化に焦点を当てていく意向を示した。
コストコントロール、資本とリクイディティの管理は、2014年のサクソバンクのテーマであり、全体的なコスト開発に注力しつつ、商品とプラットフォームへの投資を引き続き行う予定であり、システムと知識の向上・改善が同社主要事業で行われる予定であると報告書の中でまとめた。
サクソバンクホワイトラベル顧客のリスク管理
今年初めに、サクソバンクは2013年年次報告を発表し、フォレックス・マグネイトはサクソバンクのホワイトラベル顧客(WLC)のリスク管理の脆弱性についてまとめた。
この問題は、サクソバンクのホワイトラベル顧客の下にいる、ある顧客グループの間で起こり、暴落エクイティの価値が突如暴落しCFD取引で多額の含み損を出した後に表面化された。
ソーシャル取引プラットフォーム『TradingFloor.com』
ソーシャルトレーディングプラットフォーム『TradingFloor.com』は、現在26,000メンバーが同サイトでアクティブ状態で、300,000の月間ユニークビジターがいる。昨年の月間ビジター数45,000から大幅に増加した。
また、saxoTVがTradingFloor.comと統合し、ロシア語、フランス語、ドイツ語、トルコ語、ギリシャ語の多言語対応となった。
【関連記事】
- 2014/08/08 サクソバンク、7月取引高引き続き減少、顧客資産は微増
- 2014/03/31 サクソバンク、2013年年間報告:コスト最適化が功を奏する