国際決済銀行(BIS)報告書、昨年末のFXデリバティブ、全OTCデリバティブの10%占める
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
国際決済銀行(BIS)は、世界の銀行業務や金融市場サービスの四半期報告書を発行し、FX市場はグローバルOTCデリバティブ界で2位を維持している事が明らかとなった。2013年末には、FXデリバティブは全体の10%を占め、FX取引の想定元本は合計71兆ドルであった。
全取引の半数はフォワードとスワップ取引であり、前回の報告書から大きな変化はない。しかし、通貨スワップが大半を占めている。これには、重要な危機的ニュースがなかった事実が一部起因していた。
OTC FXデリバティブ市場参加者が示している長期的思考も、低ボラティリティとそれによる取引高減少の説明ができる。
ディーラーの報告によると、インターディーラー取引の想定元本は合計310億ドルで、最も活発であったインターディーラーのアクティビティは、日本円と米ドル市場で、それぞれ52%と47%であった。
インターディーラーの各取引におけるアクティビティについてみてみると、通貨スワップのシェアが増加しており、現在想定元本の54%、FXオプションは49%である。2013年のBISによる3年毎の調査では、小規模の銀行、法人トレーダー、ヘッジファンドがFX市場の成長の大半を司っていた。半期報告書ではインターディーラーがより多くのマーケットシェアを持っていた。
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