FXCM社のQ1報告内容の分析:FXDD社買収価格は1口座750ドル

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

FXCM FXCM社は、第1四半期の財務報告書を先週発表した。注目の数値は、収益に前年比6%の落ち込みがあったのと、一株当たり調整後プロフォーマ利益は、アナリストの予想が0.12ドルであったのに対し、実際は0.07ドルであった事である。収益減少に伴い、同社の株価も下落しており、先週水曜日から8%下落し12.85ドルになった。

 今回、FXCM社の収益発表のカンファレンスコールとプレゼンテーションの内容について分析し、FXDD社の米国リテール顧客の推定買収価格や今後のM&Aの最新情報等の重要な項目が明らかになった。

ボラティリティ

 今年はボラティリティが非常に低い為、2013年上半期の高いボラティリティは、瞬く間に遠い昔の記憶となった。特に今年の4月、5月はとりわけ静かな月であった。同社CEOのNiv氏によると、ボラティリティの低下が同社ならびに業界の2014年の最終損益に影響している。また、彼は、2013年後半から減少している通貨ボラティリティのレベルの低さは、20年でわずか2回しか見たことがなく、このビジネスに携わって17年以上になるが間違いなく最も悪い取引環境であると加えた。

FXDD社買収

 Niv氏は、このボラティリティがFXCM社にM&Aのチャンスを提供したと確信していた。同社はFXDD社のブックを5.5百万ドルで買収、これにはFXDD社米国顧客稼働口座7,000口座と顧客預かり残高計2,700万ドルが含まれている。別の見方で見れば、1稼働顧客につき約750ドルを支払う。これは業界の平均顧客獲得コストの500ドルから1,000ドルの推定値に沿っている。

 M&AについてNiv氏は、現在4つの可能性のあるディールがあり、どれも現在までで最大のリテール買収になりうるとコメントした。Niv氏が最大のディールが進行中であるという事を言及したのは今回が初めてではない。

法人部門

法人部門については、FXCM社は100万取引当たりの収益12ドルを達成した。Niv氏は新興成長市場でのマーケットシェア増加から恩恵を受けていると述べた。また、アンチHFTの方策等により競合プラットフォームに変更が加えられた事で、そこからトレーダーが離れ、FXCM社にメリットをもたらすと述べた。

日本市場

 カンファレンスコールの中で、Niv氏は、オーストラリアブローカーによる日本人顧客獲得について日本金融庁の取り締まりと同社ビジネスへの影響について尋ねられた。Niv氏は、米国と同様に日本の規制当局は、日本で規制を受けていないブローカーによる日本人顧客勧誘を禁じていると答えた。そして、規制は日本によってより義務化されつつあるが、同社は日本で規制を受けている為FXCM社のビジネスには好都合であると彼は述べた。本質的に日本人顧客が選択するブローカーがオンショアに限られてくると同社にとっては有利なのである。

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