SEF政策が現実化:取引報告、執行、クリアリングそして不確実性

フォレックス・マグネイト日本版より配信】

 これまで待ち望まれてきたSEF(スワップ執行ファシリティ)が現実のものとなった。この政策はBarney Frank金融サービス委員会委員長とChris Dodd上院銀行委員会委員長が進めてきた多くの規制改革のうちの1つである。この新たな規則は特定のOTCデリバティブ取引に影響を及ぼすもので、2013年10月2日からの第1フェーズ中の施策としては、クリアリングの集中化と透明性について規定されている。

 米国政府が新たな規制について承認してから3年近く経つ。この新たな規制の目的は2008年の金融危機をもたらした主犯であるOTCデリバティブ取引の取り締まりを強化することであった。金利スワップ、特定のFXおよびコモディティ取引、クレジット・デフォルト・スワップなどの取引参加者はこれで一息つくことができるのだろうか。

 波乱含みの船出は混乱、驚きそして満足にあふれていた。CFTC(米商品先物取引委員会)は何を規制したいのかはっきりしていなかったからだ。そして、CFTCはどのように規制を行うつもりなのだろうか。これは遅まきながら発表されたノー・アクション・レリーフの選択と結びついており、参加者が取引前にミッドマーケット・マークを、ユーザーを抱えたカウンターパーティーに報告する負担を軽減するものとなった。しかし、参加者はおそらく万全を期すことはできなかっただろう。今週初めに政府は完全に閉鎖されてしまい、不確実性の波はその激しさを増すこととなった。

SEFとは何か?

 SEFとは単純な言葉である。CFTCの定義は次のようなものである。「複数の参加者が、州際通商手段を通じて、ファシリティまたはシステムにおける複数の参加者によるビッドおよびオファーを受け入れることによって、スワップの執行または取引を行う能力を有するトレーディング・システムまたはプラットフォーム。国民(米国民)間でのスワップの執行を促進するトレーディング・ファシリティが含まれる」。

 ドッド・フランク法の下で、規制当局はスワップとみなされる取引を分類する上でのジレンマに直面した。それはこれまでスワップの称号を与えられてきたFX市場、FXオプションおよびノンデリバラブルフォワード取引に関してであったが、ある時点からはFXフォワード、スワップおよびスポット取引も順番待ちとなっていた。正式な規則については規制当局と業界団体のいたちごっこが続き、市場参加者に影響を及ぼす重要な問題は二転三転してきた。

SEFとFX

 CFTCがスワップだとして宣言した主なFX商品はNDFとFXオプションである。SEFの下で、これらの商品はSEFでのクリアリングを義務付けられる。2つの商品はともに重要であるが、ボリューム面でのプレゼンスはさほどでもない。ただし、新興国通貨のボラティリティは上昇しつつある。

主なNDF取引通貨と日次平均取引高

  • INR(インドルピー):15億ドル
  • CNY(中国人民元):20億ドル
  • KRW(韓国ウォン):15億ドル
  • MYR(マレーシアリンギット):15億ドル

SEFのステータス

 全部で19社がSEFの申請を行っており、CFTCはいくつかの会社については暫定承認のステータスを確認している。確認を受けた主なFX会社は、寸前で申請したICAP社およびロイター社、FXall社などである。またSuperDerivatives社も施行前に密かに申請を出した最後の会社のうちの1つだった。

■関連記事

フォレックス・マグネイト日本版

Advertisement