【国内動向】DMM.com証券、9月の取引高減少:業界全体の取引高減少にはスプレッド拡大の影響が
【フォレックス・マグネイト日本版より配信】
世界第二位のリテールFXブローカーDMM.com証券は、9月の取引高を4,911億ドル(前月比15.8%減)と発表した。同社は今年6月に過去最高の取引高1兆ドルを記録したが、9月はその半分にも満たない取引高となった。先週前半に発表されたGMOクリック証券や他の日系ブローカーも9月の取引高は減少している。
中でも、最大の落ち込みを示したのはSBIグループのFX 専業会社SBI FXトレードだ。後発組の同社は、FXビジネス構築のために、USD/JPY取引で業界最狭の0.1銭の固定スプレッドを提供したため、このことは業界に大きな衝撃を与えた。その結果、同社は創立約1年後の今年6月に、5,000億ドルの取引高をあげるまでの日本のトップFXブローカーへと成長した。しかし同社が7月にスプレッドを拡大すると、8月の取引高は6月の20%未満に低下した。SBI FXトレードに続き他社も相次いでスプレッドの拡大を行ったため、このことが直接的に、日本のFX業界全体の取引高の減少に影響を与えている。

DMM.com証券 月間FX取引高(10億ドル)
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